模試が終わったあと、解答をざっと確認して「次は頑張ろう」で終わっていませんか?それでは次の模試でも同じ問題でつまずく可能性が高く、復習の時間がほとんど無駄になってしまいます。
復習の効果を最大化するには、「何をどう直すか」の手順を決めておくことが大切です。以下の3ステップを使えば、模試の結果を次の点数アップに確実につなげることができます。
ステップ1:ミスを「3種類」に分類する
間違えた問題をすべて同じように復習しようとすると、時間が足りなくなります。まず問題ごとに原因を分類しましょう。
- 知識不足:習っていない、または忘れていた知識が原因のミス(例:英単語を知らなかった、公式を覚えていなかった)
- ケアレスミス:知識はあるのに計算ミスや読み違いで失点したケース
- 解法不明:知識はある程度あるが、どう解けばよいかわからなかった問題
答案用紙や問題冊子に「知」「ケ」「解」などの記号を書き込むと作業がスムーズです。
この分類が重要なのは、対処法がまったく異なるからです。知識不足には暗記、ケアレスミスには手順の見直し、解法不明には解説の熟読と類題演習が必要です。一括りに「復習する」と決めても、焦点が定まらないまま時間だけが過ぎてしまいます。
ステップ2:復習ノートに「書くべきこと」だけを書く
復習ノートを作るとき、問題をそのまま書き写したり、解説の全文を転記したりしていませんか?それは時間の無駄になりやすい作業です。
書くべき情報
- 自分が間違えた「根本的な原因」(知識不足なら、その知識の要点)
- 次に似た問題が出たときの「解くための手順・判断基準」
- ケアレスミスの場合は「自分がやりがちなパターン」(例:符号ミス、単位の書き忘れ)
書かなくてよい情報
- 解説に書いてあることをそのまま転記した長文
- 正解した問題の解法(時間のある余裕があれば別ですが、優先度は低い)
- 問題文の全文(参照できる問題冊子があれば不要)
復習ノートの目的は「自分が次に同じミスをしないためのメモ」です。他人が読んでもわかるような丁寧なノートよりも、自分がパッと見て思い出せる情報に絞ることが重要です。
とくに「解法不明」に分類した問題は、「なぜこのアプローチをとるのか」という発想の起点をひとことで書いておくと、類題を解くときに応用が利きやすくなります。
ステップ3:再テストのスケジュールを組む(スペーシング効果を使う)
復習ノートを作っただけで満足してしまうのも「やりっぱなし」の一形態です。一度確認した知識は、時間を空けて繰り返し思い出すことで定着率が高まることが研究でわかっています。これをスペーシング効果(間隔反復効果)といいます。
模試から次の模試まで、以下のようなスケジュールが効果的とされています。
- 模試翌日〜2日後:分類・復習ノート作成、ノートを見ながら問題を解き直す
- 1週間後:ノートを閉じた状態でもう一度問題を解いてみる(思い出せなければノートを確認)
- 2〜3週間後:再度、ノートなしで問題を解く。正解できたものはチェックをつけて終了
- 次の模試1週間前:チェックのついていない問題だけをまとめて見直す
スマートフォンのカレンダーや手帳に「○○模試 再テスト①」のように予定を入れてしまうのがおすすめです。計画が可視化されると実行率が上がります。
ポイントは「完璧に覚えた問題に時間をかけない」こと。まだ不安定な問題だけに絞って繰り返すことで、勉強時間を効率よく使えます。
今日から始める一歩
直近に受けた模試の答案を取り出して、間違えた問題に「知」「ケ」「解」の3分類のラベルを書き込んでみてください。それだけで、次に何をすべきかが自然と見えてきます。復習は「量」より「構造」です。